わかみや動物医療センター

コラム

猫がかかりやすい注意すべき病気について

愛猫といつまでも元気に楽しく暮らすためには、猫のかかりやすい病気について飼い主さんがしっかりと把握しておくことが重要です。
今回は猫がかかりやすい注意すべき病気について解説していきます。
万が一、愛猫が病気になってしまった際に適切な対応ができるようにしっかりと学んでいきましょう。

 

 

猫がかかりやすい病気

猫下部尿路疾患

猫には、膀胱や尿道で発生する様々な病気があり、尿路感染症、尿石症、そして特発性膀胱炎などが挙げられます。
猫は泌尿器系の病気にかかりやすいため、注意が必要です。症状としては、失禁、頻尿、血尿、トイレ以外での排尿などがあります。
特にオス猫は、結石が詰まりやすく、尿が出ない症状が続くと深刻な状態に陥ることもあります。
治療方法は、軽症の場合は注射や内服薬が適用されます。
結石が尿道に詰まってしまった場合には、カテーテルを使用した尿道治療が必要となることがあります。
症状が重度化している場合には、陰茎切除が必要な場合もあります。
再発するリスクも高いため、治療には食事療法や尿検査などの継続的な管理が必要です。

腎臓病

腎臓は、尿を作り老廃物を排出する重要な臓器であり、さらに血圧調整や赤血球生成、骨強化などの機能も有します。
腎臓病はこれらの機能が正常に機能しなくなる疾患で、急性腎臓病と慢性腎臓病に分けられます。
急性腎臓病は、急激な腎機能低下により、救急治療が必要であり、適切な治療を行うことで腎機能回復の可能性があります。
一方、慢性腎臓病は徐々に機能低下を引き起こす病気で、初期段階ではほとんど症状が見られませんが、一度悪化してしまった腎臓は元に戻らないため、早期発見と適切な治療が必要です。

膀胱炎

おしっこが出にくくなったり、血尿が混じっていたりする場合は注意が必要です。
人や犬は、膀胱内に細菌が入り炎症を起こす細菌性膀胱炎が多いですが、猫はストレスから特発性膀胱炎になる可能性が高いと言われています。
ストレスを軽減するためには、トイレ環境を快適に整え、水分を十分に与えることが重要です。
猫が1日に摂取する水の量や排尿の回数を確認することで、膀胱炎を早期に発見することができます。

歯肉炎・歯肉口内炎

猫には歯肉口内炎という病気があり、約6〜7%の猫がこの病気にかかるとされています。
この病気の原因は口内の細菌やウイルス感染、免疫反応異常などが挙げられますが、詳しい発症の原因はまだわかっていません。
歯肉口内炎の主な症状には、よだれを頻繁に垂らす、食欲の減少、体重の低下、口を気にする仕草、口を引っ掻く、食事やあくびの際に痛みを感じるなどがあります。
歯肉口内炎の治療には、抗生剤、免疫抑制剤、ステロイド剤、インターフェロンなどを使用した内科治療と、抜歯による外科治療があります。
ただし、抜歯には猫の体力も必要であり、臼歯などの主要な歯を複数抜く必要があるため、治療には注意が必要です。

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症は高齢猫に多く見られます。日本でも、7歳以上の猫の10%以上が甲状腺機能亢進症だと言われています。
甲状腺はのどぼとけの下にある小さな器官で、甲状腺ホルモンを分泌しています。このホルモンが過剰に分泌されると、甲状腺機能亢進症となります。
この病気は飼い主に気づかれにくく、腎臓病と併発している場合は症状が隠れがちです。
しかし、早期発見・治療を行えば、この病気が死因になることはありません。定期的に健康診断を行い早期発見に努めましょう。

 

定期的な健康診断を

今回は猫がかかりやすい注意すべき病気について解説してきました。
今回ご紹介したどの病気も完治させるためには、早期発見・治療を行うことがとても大切です。
愛猫の健康のためにも定期的に健康診断を受けるようにしましょう。
定期的な健康診断では飼い主さんが見つけることのできない病気の兆候を発見することができます。
愛猫がいつまでも健康に暮らせるように最善を尽くしていきましょう。

 

 

 

 

福岡県福岡市東区の動物病院「わかみや動物医療センター」

当院では、経験豊富な獣医師が飼い主様の不安を拭えるよう、丁寧なサポートを心がけています。
どんな些細なことでも構いませんので、気軽にご相談ください。
大切なご家族の健康をおまかせいただけるよう、全力を尽くします。

 

■住所
〒813-0036 福岡県福岡市東区若宮4丁目2-39
■TEL
092-672-7575
■サイト
【オフィシャルサイト】
https://wakamiya-amc.com/

前へ 一覧ページに戻る 次へ
top
採用サイト
0926727575 診療時間 WEB予約 page top

当日順番受付

診療時間