ワンちゃんは生涯で様々な病気にかかるリスクがあります。
様々な病気から大切な愛犬を守るためには定期的なワクチン接種が必要です。
飼い主の皆様は忘れずに毎年ワクチン接種を行っていますか？
ワクチン接種を定期的に行わないことで、予防できるはずだった病気を愛犬が発症してしまう可能性もあります。
後に後悔しないためにも定期的にワクチン接種を行うようにしましょう。
今回はワンちゃんにワクチン接種が必要な理由など詳しくお話ししていきます。

ワクチン接種が必要な理由

ワンちゃんにワクチン接種が必要な大きな理由として、様々な病気を予防できるといった点があります。
仮に病気にかかってしまったとしても、ワクチン接種によってウイルスや細菌から身体を守る抗体ができているため、症状を軽減させることができます。
ワクチン接種によって防げる病気の中には、発症すると命の危険に関わる病気もあります。
このような危険な病気から愛犬を守る為にもワクチン接種が必要なのです。また、ワンちゃんの病気の中には愛犬から人間へ感染する病気もあります。
ワクチン接種をすることで愛犬だけでなく、私たち人間の健康を守ることもできるのです。
愛犬と健康に楽しい日々を送るためにも、定期的にワクチン接種を行いましょう。

ワクチンの種類

ワンちゃんが接種するワクチンには必ず接種させる義務がある「狂犬病ワクチン」と飼い主さんの判断で接種させる「混合ワクチン」があります。
それぞれ詳しく説明していきます。

狂犬病ワクチン

狂犬病ワクチンとは、発症すると治療法はなく、致死率がほぼ100%と非常に危険な病気である「狂犬病」を予防するためのワクチンです。
狂犬病は人間も感染する可能性がある病気で、発症すると致死率が非常に高いです。狂犬病ワクチンは年に1回必ず接種することが義務付けられています。
現在日本では狂犬病は確認されていませんが、万が一の事態に備えて必ず摂取するようにしましょう。

混合ワクチン

混合ワクチンは接種することで複数の病気を予防することができるワクチンです。
当院では6・10種をご用意しています。
予防できる病気は以下の通りです。

【6種混合】
・犬ジステンパー
・犬伝染性肝炎
・犬アデノウイルス感染症
・犬パラインフルエンザ感染症
・犬パルボウィルス感染症
・犬コロナウイルス感染症

【10種混合】
・犬ジステンパー
・犬伝染性肝炎
・犬アデノウイルス感染症
・犬パラインフルエンザ感染症
・犬パルボウィルス感染症
・犬コロナウイルス感染症
・犬レプトスピラ病(4種)

ワクチンを受ける時期

混合ワクチンを初めて打つ時期は気をつけなければなりません。子犬のうちは母犬からの移行抗体があります。
母犬からの抗体は、子犬の感染症予防に非常に役立つものですが、ワクチン接種の効果があまりなくなってしまうことがあります。
そのため、母犬からの抗体がなくなる生後6〜8週でワクチン接種を開始し、16週以上になるまで2〜4週ごとに摂取することが推奨されています。
その後は年に1回の混合ワクチンの接種が推奨されています。 狂犬病ワクチンは年に1回決まった時期に必ず接種するようにしましょう。

ワクチンの副作用

ワクチン接種はメリットばかりではなく、ワンちゃんに副作用が出てしまう場合もあります。
打って1時間以内にぐったりする、嘔吐するなどのショック症状を表す「アナフィラキシーショック」が重大な副作用として挙げられます。
アナフィラキシーショックには早めの対処が必要で、放置していると命の危険にも関わります。
ワクチン接種後は飼い主さんがワンちゃんの様子に異変がないかしっかりと確認するようにしましょう。
その他にも食欲がなくなったり、嘔吐や下痢をする、元気がないなどの症状がみられることもあります。
気になる症状がみられた場合は動物病院に相談するようにしましょう。

当院のワクチン接種について

ワンちゃん・猫ちゃんのライフスタイルに合ったワクチンプログラムをご提案させていただきます。
ワクチンの種類によって適切な接種頻度が異なりますので、詳細は受診時にお問い合わせください。
ワクチン接種はなるべく午前中に行いましょう。顔が腫れるなどの副反応がみられた場合はすぐにご連絡ください。
当院では、世界小動物獣医師会（WSAVA）のガイドラインに沿った接種方法を推奨しており、基本的に不必要な接種はしない方針です。
ワクチン接種歴または接種の必要性が分からない場合は、ワクチン抗体価検査をご紹介しますので、ご相談ください。

福岡県福岡市東区の動物病院「わかみや動物医療センター」

当院では、経験豊富な獣医師が飼い主様の不安を拭えるよう、丁寧なサポートを心がけています。
どんな些細なことでも構いませんので、気軽にご相談ください。
大切なご家族の健康をおまかせいただけるよう、全力を尽くします。