
コラム
ワンちゃんによくみられる皮膚疾患を解説

ワンちゃんの皮膚疾患は、かゆみや腫れ、赤みなどの症状を引き起こし、放置すると深刻な病気に進行する可能性があります。皮膚病の症状が見られたら早めに獣医師に相談し、適切な治療を受けることが重要です。今回はワンちゃんによくみられる皮膚疾患について解説していきます。ワンちゃんの皮膚疾患について知り、愛犬の皮膚トラブルを解決していきましょう。
ワンちゃんによくみられる皮膚疾患
膿皮症
膿皮症は、犬の犬の皮膚にもともと存在するブドウ球菌の感染が原因で引き起こされます。アトピー性皮膚炎やアレルギーなどの基礎疾患を持ったワンちゃんは脳症にかかりやすく、再発を繰り返すこともあります。膿皮症の症状には、かゆみ、皮膚の炎症、湿疹、赤み、腫れ、などがあります。ニキビのような膿疱とよばれる膿が溜まった水疱ができることがあります。治療には、薬用シャンプーや軟膏、内服薬、または抗生物質の投与などがあります。また、アレルギーが原因の場合は、アレルギー対策も重要です。膿皮症は放置すると、深刻な皮膚感染症や全身感染症に進行することがあるため、早期の診断と治療が重要です。
ニキビダニ症
ニキビダニ症は、毛穴内に寄生するニキビダニが異常に増殖して発症する皮膚疾患です。フロントラインなどの滴下タイプの予防薬では駆除できず、顕微鏡での観察が必要です。主な症状は、強いかゆみと脱毛で、軽症の場合は発赤しないこともあります。治療には、駆虫薬としてのニキビダニの薬剤やシャンプー療法、抗菌薬の使用が考えられます。症状が重くなる前に早めの診断と治療が必要です。
疥癬
疥癬は、伝染性のヒゼンダニ感染症であり、非常にかゆみが強い症状が特徴です。この病気は、小さなダニ、「ヒゼンダニ」によって引き起こされます。ヒゼンダニは、卵、幼虫、さなぎ、成虫へと17〜21日で成長します。成虫はわずか0.2〜0.4mmと非常に小さいため、肉眼では確認できません。ヒゼンダニは表皮の中で生息し、受精した雌ダニは1日に2〜3mmの穴を掘り、その後ろのトンネルに卵を生むと言われています。犬の耳、肘、お腹およびかかとなど、毛のない部分に感染し、赤み、フケ、脱毛などの症状が現れます。また、犬から人へ感染することもありますが、12〜14日で自然に治癒すると言われています。ヒゼンダニは、犬から離れた環境中でも最大21日間生存できるため、注意が必要です。
甲状腺機能低下症/甲状腺機能亢進症
甲状腺機能低下症は、甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンの量が不足することで引き起こされる病気です。甲状腺は、気管の横に位置する小さな臓器で、甲状腺ホルモンは全身の代謝を促進する重要な役割を持っています。この病気になると、細胞の代謝活性が低下し、体重増加、倦怠感、体温低下、脈拍の遅さなどの症状が現れます。犬においては、性差は特に認められていませんが、人間では女性に多く見られます。一方、甲状腺機能亢進症は甲状腺ホルモンの分泌が過剰になることで引き起こされる病気で、猫ではよく見られますが、犬では稀です。この病気では、全身の代謝が亢進し、過剰な活動、攻撃性の増加、食欲増加にもかかわらず体重減少(もしくは増加しない)などの症状が現れます。
皮膚糸状菌症
犬の皮膚糸状菌症とは、糸状菌と呼ばれるカビの一種に感染して、皮膚に症状を引き起こす病気です。犬に感染する主な糸状菌は複数あり、中には人間にも感染するものがあります。また、ほとんどのペットが感染する可能性があるため、注意が必要です。この病気は、糸状菌が皮膚の角質層、爪、被毛などの角質細胞に入り込んで増殖することで症状を引き起こします。糸状菌は傷口からも入り込み、毛穴の中で増殖しながら毛を侵食し、毛が抜け落ちたり切れたりします。この病気は、最初に感染した場所を中心に真菌の増殖が進み、円状に脱毛が広がることが多いため、特徴的な円形脱毛が現れます。犬だけでなく、人間にも感染する可能性があるため、注意が必要です。
気になる症状が見られたら動物病院へ
今回はワンちゃんによくみられる皮膚疾患について解説しました。愛犬が体を痒がる仕草を見せたり、皮膚に異常が見られる場合はすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
福岡県福岡市東区の動物病院「わかみや動物医療センター」

当院では、経験豊富な医師が患者様と飼い主様の不安を拭えるよう、丁寧なサポートを心がけています。
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