人間の赤ちゃんも子供の頃は体が出来上がっておらず何かと病気やケガをしやすいですよね。
これはワンちゃんも同じです。子犬の時は様々な病気や怪我に注意する必要があります。

今回は子犬が注意すべき病気について詳しく説明していきます。
病気を予防するための対策も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

子犬が注意すべき病気

犬パルボウイルス感染症

犬パルボウイルス感染症は、子犬にとって危険な病気の中でも、感染のリスクが高く、治療を行わなかった場合の生存率が低いとされる病気です。
この病気は、4〜12週齢の子犬に特に多く見られ、下痢や嘔吐、体調不良などの症状が出ることがあります。
治療を積極的に行っても、命を落とすことがあるため、非常に危険な病気と言えます。

しかし、この病気は適切なワクチン接種によって予防することができます。
ただし、ワクチン接種が完了していない子犬は、他の犬と接触することを避けるようにしましょう。
特に、公共の場での接触は注意が必要です。

ジアルジア感染症

ジアルジアは腸内寄生虫によって引き起こされる病気で、犬の場合は軟便や下痢などの症状を引き起こします。
しかし、この病気に感染しても症状が出ないこともあり、また単独で命に関わることは少ないようです。

しかし、この病気には注意が必要です。なぜなら、犬に寄生するジアルジアとヒトに寄生するジアルジアには一部共通する種類があり、犬が排泄したジアルジアが口を介してヒトに感染する可能性があるためです。
免疫力が低下しているヒトでは感染リスクが高まりますので、注意が必要です。
他にも犬からヒトに感染する可能性がある寄生虫が存在するため、病院で寄生虫が検出された場合には注意が必要です。

病気を予防するためには

生活環境を整える

健康のためには、当たり前のことですが栄養のある食事や十分な睡眠、適度な運動がとても重要です。
子犬の頃は元気が有り余っているため、たくさん遊んでもまだ遊びたいとおねだりしてくることがあります。
この時飼い主さんはワンちゃんの言う通りに遊ぶのではなく、しっかりと睡眠時間を確保してあげることが大切です。
また、子犬の生活環境を清潔に保つこともとても重要です。フードを入れる容器やお水入れは毎回しっかりと洗うようにしてください。
ケージやトイレなども定期的に掃除をし、清潔な環境を整えてあげましょう。

ワクチン接種を必ず行う

ワンちゃんを病気から守るためにはワクチン接種がとても重要な役割を担います。ワンちゃんには様々な病気にかかるリスクがあります。
中には発症すると命の危険にもかかわる病気もありますが、ワクチン接種を行うと病気を予防することができるのです。
仮に病気を発症したとしてもワクチン接種を行うことで、重症化を防ぐこともできます。毎年忘れずに必ずワクチン接種を行うようにしましょう。

低血糖症に注意する

特に小型犬を飼う場合、最も注意が必要な病気が「低血糖症」です。この病気は、血液中の血糖値が急激に下がり、意識を失ったりけいれんを起こしたりすることがあります。
低血糖症になると、最悪の場合死に至ることもありますので、注意が必要です。子犬は肝臓がまだ成熟していないため、血液中の糖分を補充する機能が弱いことが原因で、低血糖症になりやすいのです。
そのため、長時間の空腹状態を避けるために、最低でも1日3回の食事が必要です。このように食事を与えることで、低血糖症の予防につながります。

子犬は異物誤飲にも注意

子犬は好奇心旺盛で、目にしたものや触れたものを口に入れることがあります。
特に乳歯から永久歯に生え替わる時期には、かじりたい欲求が高まり、いろいろなものをかじってしまうことがあります。
しかし、誤って飲み込んでしまう危険性があるため、子犬には安全なおもちゃを与え、口にすると危険なものや小さなサイズのものは、手の届かない場所に置きましょう。

もしも有害物をかじったり、食べ物以外のものを誤って飲み込んでしまった場合は、すぐに動物病院に連れて行く必要があります。
獣医さんに正確な情報を伝えるために、誤飲したものと同じものを持参することをおすすめします。

気になる症状が見られたら獣医師に相談しよう

子犬は体がまだ出来上がっていないため、様々な病気やケガをしやすいです。
普段からよく様子を観察し、愛犬の様子が何かおかしいと感じたら飼い主さんが一人で抱え込まず、
獣医師に相談しましょう。

福岡県福岡市東区の動物病院「わかみや動物医療センター」

当院では、経験豊富な獣医師が飼い主様の不安を拭えるよう、丁寧なサポートを心がけています。
どんな些細なことでも構いませんので、気軽にご相談ください。
大切なご家族の健康をおまかせいただけるよう、全力を尽くします。