わかみや動物医療センター

コラム

フィラリア予防の重要性

飼い主の皆さんはフィラリアはどのような病気か知っていますか?
毎年動物病院からフィラリア予防のお知らせが来るため、恒例行事のように何も考えず予防している飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
フィラリアはどのような病気かということをしっかりと知り、今後のフィラリア予防に活かしていきましょう。
今回はフィラリア予防の重要性についてお話ししていきたいと思います。

 

フィラリアとは

フィラリアは、蚊などの媒介昆虫に刺されることで動物に感染する線虫の一種です。感染すると、体内に寄生し、血液やリンパ管内を泳ぎ回ります。フィラリアには、犬に感染するものとして、心臓に寄生するものと肺動脈に寄生するものがあります。

 

フィラリアの症状

犬のフィラリア症とは、犬がフィラリアに感染し、症状が現れる病気のことを指します。フィラリアが心臓に寄生する場合、症状には咳、息切れ、体重減少などが含まれます。一方、肺動脈に寄生する場合、症状には咳、息切れ、疲労感などの症状が現れます。

 

フィラリアの予防法

フィラリア症を予防するためには、フィラリアの感染源となる蚊を避けることが大切です。また、犬にはフィラリアの予防薬を定期的に投与することが推奨されます。予防薬には、経口薬や注射薬があります。投与方法や投与頻度については、獣医師に相談してください。

 

フィラリアの治療法

フィラリア症を発症した犬は、治療が必要です。治療には、フィラリアに有効な薬剤を投与することが必要です。治療は長期間にわたり、数か月から数年間にわたる場合があります。獣医師の指導のもと、治療を行ってください。

 

気をつけるべきこと

季節

犬のフィラリア症を予防するためには、蚊の発生する時期に特に注意が必要です。蚊がいる地域にお住まいの場合、北海道では7月から9月、東京や大阪では4月から11月、沖縄ではほぼ年中注意が必要ですが、蚊の発生状況は年によって異なります。ただし、予防薬(定期駆虫薬)の必要な期間は、蚊がいなくなった後1ヶ月までとされています。獣医師に相談し、お住まいの地域の環境や気象条件を考慮して、適切な予防措置を取るようにしてください。

妊娠中の母犬

フィラリアは、妊娠したメスの犬から胎児に感染する可能性があるため、出産を予定している場合は、事前に予防措置を講じる必要があります。妊娠中でも使用できるフィラリア予防薬がありますが、妊娠中の犬は体調の変化に注意が必要な時期でもあるため、獣医師に相談することが大切です。母犬となるメスにしっかりと予防措置を行い、健康な子犬を出産するように気をつけてあげましょう。

 

予防薬の投与について

フィラリア予防薬の投与は蚊が出てから一か月後に行うようにしましょう。蚊が出始めてからすぐに予防薬を投与しなくていい理由としては、フィラリアの成長に関係しています。
フィラリアの幼虫は3日〜10日で脱皮し、ひと回り大きく成長します。
ひと回り大きく成長したフィラリアの幼虫のことを、移行幼虫と言います。フィラリア予防薬はこの移行幼虫に非常に効果的なのです。駆除率はほぼ100%であるため、移行幼虫になったタイミングで予防薬を使用するのが1番効果的です。これが蚊が出始めてからすぐに予防薬を投与しなくていい理由です。なぜ1カ月後が適切なタイミングなのかというと、移行幼虫は50〜70日程度で脱皮し、大きくなります。大きくなると、薬が十分に効かなくなるため、大きくなる前に予防薬を投与する必要があります。

 

毎年欠かさずフィラリア予防をしよう

今回はフィラリア予防の重要性についてお話ししてきました。フィラリアがどのような病気でなぜ予防する必要があるのか分かりいただけたかと思います。今後もワンちゃんの健康のためにもしっかりと毎年フィラリア予防をするようにしましょう。

 

福岡県福岡市東区の動物病院「わかみや動物医療センター」

当院では、経験豊富な獣医師が飼い主様の不安を拭えるよう、丁寧なサポートを心がけています。
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