コラム
フェレットにも定期的な健康診断
犬や猫に健康診断があるのと同じく、フェレットにも健康診断があります。
私たち人間の10倍のスピードで年をとると言われているフェレットは、中高齢になるとインスリノーマ、副腎疾患、リンパ腫などの病気を発症する可能性が高くなります。
これらの病気を早期発見するためには、定期的に健康診断を受ける必要があります。
今回はフェレットの健康診断の内容やメリット 、受ける時期などを詳しく説明していきます。
大切な家族の一員であるフェレットにいつまでも健康に長生きしてもらうためにもしっかりと健康診断について学んでいきましょう。
フェレットの健康診断の内容
フェレットの健康診断には以下のような項目があります。
・身体検査
・フィラリア検査
・便検査
・血液検査
・レントゲン検査
・超音波検査
基本的な検査項目に加え、詳細に検査をすることができるレントゲン検査、超音波検査なども行われます。
レントゲン検査、超音波検査では肝臓や腎臓などの内部構造や骨、関節の異常など血液検査では分からない部分も調べることができます。
フェレットがかかりやすいと言われている副腎の疾患についても超音波検査で調べることができます。
健康診断の内容については、かかりつけ医と相談して決めるようにしましょう。
健康診断を受けるメリット
健康診断を受ける大きなメリットは、病気を早期発見できるということです。フェレットは人間の10倍のスピードで年齢を重ねます。
そのため、病気の進行も早くなってしまいます。病気の症状に気づいてから治療を始めた場合、完治することが難しく命の問題にも関わってきます。
病気を早期発見するためにも適切な時期に健康診断を受けましょう。 フェレットは一見健康そうに見えても、健康診断を受けるとトラブルが見つかることが多い動物です。
飼い主さんがフェレットの病気に気付くことは非常に難しいと思われます。
病気を早期発見することができれば、フェレットの体にも負担が少なく治療をすることができます。
元気そうに見えるから大丈夫と決めつけるのではなく、定期的に健康診断へ連れて行ってあげましょう。
健康診断を受けるべき時期
フェレットの健康診断を受けるべき時期ですが、3歳頃まではワクチン接種の時に毎年1回健康診断を受けることをおすすめしています。
4歳以降は年に1回の健康診断と周期は変わりませんが、血液検査など詳しい検査も追加で受けることをお勧めします。
6歳以降は、半年に1回程度血液検査などの詳しい検査も加えた健康診断を受けるようにしましょう。
フェレットの病気のサイン
フェレットが泡を吹いたり、ぼんやりと注意を見つめていたり、口の周りをかくなどの仕草を見せた場合、何かしらの病気のサインかもしれません。
すべての動物に共通して言えることですが、 体重の減少や食欲の低下、便に異常が見られる場合も病気の可能性が高いです。
何か気になる症状があった場合は、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
フェレットがかかりやすい病気
インスリノーマ
インスリノーマは、フェレットにおいて一般的な癌の一種です。
この病気は、フェレットの身体内で腫瘍が形成され、通常は肝臓、脾臓、リンパ結節、肺などに影響を及ぼします。症状が軽い場合もあれば重症化する場合もありますが、通常、食欲の減退、体重減少、疲れやすさ、呼吸困難などが見られます。
リンパ腫
フェレットのリンパ腫は、リンパ系の細胞が異常に増殖して腫瘍を形成することによって引き起こされる疾患です。
リンパ腫の症状には、腫れたリンパ結節、疲れやすさ、食欲の減退、体重減少などがあります。
リンパ腫を治すためには、早期発見が重要であるため、定期的に健康診断を受けましょう。
フェレットの健康を守るためにも定期的に健康診断を
大切な家族の一員であるペットの健康を守るためにも、定期的に健康診断へ連れて行きましょう。
元気だから大丈夫と飼い主さんが決めつけ、健康診断を怠ると、後々後悔することになるかもしれません。
元気そうに見えてもしっかりと獣医師の診察を受けることは大切です。
福岡県福岡市東区の動物病院「わかみや動物医療センター」
当院では、経験豊富な獣医師が飼い主様の不安を拭えるよう、丁寧なサポートを心がけています。
どんな些細なことでも構いませんので、気軽にご相談ください。
大切なご家族の健康をおまかせいただけるよう、全力を尽くします。
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