愛猫が咳やくしゃみをしていると心配になりますよね。
飼い主さんはその原因と対処法について知っておくことが大切です。
本記事では、猫が咳やくしゃみをする主な原因や、その対処法について詳しく解説します。
しっかりと猫の病気について学び、愛猫の健康管理に役立てていきましょう。

猫が咳やくしゃみをする原因

猫が咳やくしゃみをする原因はいくつかあります。

鼻や口の炎症

感染症、アレルギー、または異物が鼻や口に入ることが原因で、猫は咳やくしゃみをすることがあります。

気管支炎や気管支拡張症

これらの病気は、気管支に炎症が起こり、猫が咳やくしゃみをすることがあります。病気が進行すると、呼吸が困難になる場合があります。

肺炎

肺炎は細菌、ウイルス、または真菌感染によって引き起こされる炎症です。猫が咳やくしゃみをするだけでなく、息切れや発熱も起こることがあります。

心臓病

心臓病が進行すると、肺に血液がたまり、猫が咳をすることがあります。また、疲れや息切れも起こることがあります。

腫瘍

口、鼻、気管支、肺などの部位に腫瘍ができると、猫は咳やくしゃみをすることがあります。
猫が咳やくしゃみをしている場合は、すぐに獣医師に相談することが重要です。獣医師が病気の原因を特定し、治療を行うことで、猫の健康状態を改善することができます。

咳やくしゃみの対処法

咳やくしゃみを予防するためには、部屋の清潔さと湿度を保つことが重要です。部屋にハウスダストや花粉がたまらないように、掃除をこまめに行い、空気清浄機を使用することも検討しましょう。また、湿度が低くなる寒い季節には、加湿器を使って湿度を調整することが大切です。その他にも猫の飼育環境も清潔に保つことが必要です。鳥の糞がある場合は、こまめに掃除をして、猫のトイレや寝る場所も常に清潔に保ちましょう。さらに、猫の被毛にダニやホコリがついていないかを確認するために、定期的にブラッシングを行いましょう。ブラッシングは猫と飼い主のコミュニケーションにもつながります。必要に応じて、年に1〜2回のシャンプーもおすすめです。最後に、猫の健康を維持するために、動物病院で定期的な健康診断やワクチン接種を受けることが重要です。病気の早期発見・治療ができる可能性が高くなり、猫風邪のようなウイルス感染症を予防することもできます。

咳やくしゃみから考えられる病気

ウイルス性上部気道炎

猫が咳やくしゃみをすることから考えられる病気として、猫ヘルペスウイルスおよび猫カリシウイルスによる感染症があります。これらは一般的に「猫風邪」と呼ばれ、口や鼻、眼の粘膜から感染します。症状にはくしゃみ、鼻汁、目やになどがあり、猫ヘルペスウイルスの場合は結膜炎などの強い眼の症状が見られます。一方、猫カリシウイルスでは口の中や舌に潰瘍ができることが特徴です。成猫では症状が軽度であるか出ないことが多いですが、仔猫では重症化することがあります。感染後の治療には症状の緩和を目的とした治療法しかないため、予防が重要になります。動物病院で一般的に行われる混合ワクチン接種により、これらの感染をほぼ予防することができます。

猫喘息

飼い主の皆さんは猫にも喘息が存在することをご存知でしょうか。煙草、花粉、ハウスダスト、などのアレルゲンに曝露されることで、炎症や気管支の閉塞が引き起こされます。喘息の症状には、咳や呼吸困難、喉の鳴り声が挙げられます。猫においては、飲水や興奮などが引き金となり、逆くしゃみと呼ばれる症状が現れることがありますが、くしゃみと咳、逆くしゃみを区別することは困難です。治療法としては、空気清浄機の使用やステロイド剤の投与などがありますが、慢性化すると治療が困難になるため、早期の対応が大切です。

気になる症状が見られたら動物病院へ

猫が咳やくしゃみをする場合、様々なことが原因として考えられることをわかりいただけたかと思います。
何か気になる症状が見られた場合はすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
後々もっと早く動物病院へ連れて行けばよかったと後悔しないようにしてください。

福岡県福岡市東区の動物病院「わかみや動物医療センター」

当院では、経験豊富な獣医師が飼い主様の不安を拭えるよう、丁寧なサポートを心がけています。
どんな些細なことでも構いませんので、気軽にご相談ください。
大切なご家族の健康をおまかせいただけるよう、全力を尽くします。